# プログラミング言語~ Scratch(スクラッチ) ~
引用:Scratch(スクラッチ) (opens new window)
# 目次
# Scratch(スクラッチ)の特徴
Scratch(スクラッチ) (opens new window)
Scratch(スクラッチ)は、Scratch財団がマサチューセッツ工科大学メディアラボ(MIT Media Lab Lifelong Kindergarten Group)と共同開発する、8〜16才のユーザーをメインターゲットにすえた無料の教育プログラミング言語及びその開発環境です。
現在、6555万以上のScratcherが登録しており、6890万以上のプロジェクトが共有されています。
現在のバージョンのScratch 3.0には、ブラウザだけで使えるオンラインエディターと、パソコンにインストールして使うWindows/Mac版のオフラインエディター(Scratch 3 アプリ)があります。 またバージョン3からオンラインエディターが、タブレットでプログラミングができるようになっています。
Scratchには、インタラクティブストーリー、ゲーム、アート、シミュレーションなどを作成するための様々なツールが用意されており、さらには、独自のがお絵描きツール(ペイントエディター)、音声編集ツール(サウンドエディター)まで用意されています。
Scratch(スクラッチ)は、いわゆるビジュアルプログラミング言語になります。 ユーザーが「ブロックパレット」から「ブロック(処理の断片)」をドラッグして、ジグソーパズルのように他のブロックに取り付けることにより、処理を作成します。このようにして組み合わせた複数のブロックのかたまりは、「スクリプト」とよばれます。
一般的なプログラミングは、
- 関数や正しい構文の習得
- 開発環境準備
- ロジックの構築
- コーディング
とやや難しい工程を踏まなくてはなりませが、Scratchでは、環境の準備もコーディングも必要がありません。 「ドラッグ&ドロップ」の簡単なマウス操作で命令を組み立て、その結果もビジュアルで把握することができます。 そのため「子どもに最適な」プログラミング学習ソフトといえます。
また共有機能が標準で備わっているため、「作ったものを誰かに直ぐ見てもらえる」点も学習を継続させる動機付けになっています。 (わたし自身も、何か作ったら直ぐに誰かに見せたくなるので、凄くよくわかります。)
保護者の仕事は「すごね!」と言ってあげることだけです。
# Scratch(スクラッチ)の始め方
初めて使うのであれば、以下のサイトにアクセスするだけでOKです。 すぐに始めることが、お金も必要ありません。
# Scratch(スクラッチ)でプログラミングするときに知っておくと良いこと
知らなくても、始めることはできますが、「ステージ」と「スプライト」を知っておくと良いです。 Scrachは、その前身として開発されたオブジェクト指向言語である「Squeak Etoys(スクイーク)」をベースとしています。 Scratch(スクラッチ)自身も「スプライト」をオブジェクトとして扱う、オブジェクト指向になっています。
- ステージ
- ステージはプロジェクトの背景になります。ここにもスクリプト(コード)などを置くことができます。ただし、一部に制限があります。
- どのスプライトも、決してステージに隠れることはありません。つまり、すべてのスプライトはステージの上に存在することになります。
- スプライト
- オンラインエディターを開いたときに右上にいる「ネコ」です。
- プロジェクト内で何らかのアクションを行うモノ(オブジェクト)です。
- ステージは動くことができないため、たいていのプロジェクトには少なくとも1つはスプライトが含まれています。
最初の一歩を踏み出すには、以下の動画が参考になります。
# Scratch(スクラッチ)でプログラミングを勉強していくために
はじめは「ネコ」を動かせるだけでも楽しいものですが、慣れてくると次のステップに進みたくなります。 その際、もしテーマ探しに詰まったら、他の人が作った作品を見るとよいです。 ただ見るだけでなく、その中の「コード」がどうなっているかを読んでみると良いと思います。
「コードリーディング」という昔からある学習方法です。 いきなり難しいコードを読むのは大変ですので、小さな作品から始めると良いと思います。 もし、他の人の作品を読むのが退屈であれば、無理をする必要もありません。